「イノチの種協会」創設について

はじめに

「何のためにぼくたちは生きているのか?」

それに答えられる人は少ないのかもしれません。そして、

「自分は何のために仕事をするのか?」

他のイノチの為、共感できる喜びの為、
と答えられる人がどれほどいるでしょうか?

2021年。ここ一年で急激に世の中は変わりました。
正確に言うと、鈍感な我々にでも、気づかせてもらえるほど、変化しました。

「物質的な財産を『自分のもの』とする人たちが勝者である」
という価値観が薄々ながら、それが永続的ではない、
と理解する人たちも増えてきました。

現代社会の人々は、もっと自分の自由時間がほしいから、もっと多くのお金が欲しいと願い、そして手段を選ばずに、物質的な基盤を作ろうと正気を失ったように動いてきました。

その結果、激しい競争社会、つまり人間と人間の関係が、ただ競争関係になってしまい、すべての人間を、正か悪か、役に立つか役に立たたないか、と判断する対象とみなすような恐ろしい社会を作ってしまいました。

そして、このコロナ禍の中で、ますますその風潮は高まっています。
マスクをつけるかつけないか、消毒をするかしないか、それのみで人間を判断してしまうような…

人間の役割

人間はそれぞれ役割があり、本来のその役割を勤めるべく、この地に存在しています。
その役割に気づくこと、そうすれば、その正か悪かというような二項対立の罠から抜け出せる一歩です。

その役割に気づくには、今自分たちのする仕事が、

イノチの為であるか、広がっていく喜びになっているのか。

私達はそんな仕事を一人でも多くの人にしてもらうべく活動を始めています。
その具体的な活動例はこちらです。

正直、私達の力はまだまだ微弱です。
ですから、私達の考え方や、私達の活動に共感して下さる方とのつながりが必要なのです。そして、それは、持続可能な世の中を形作っていく大きなうねりとなります。

他人事ではなく自分事

世界の出来事は、私達一人一人が作っています。

どの出来事も「他人事」ではなく「自分事」です。

考えてみてください。
自分の一瞬一瞬の思うことが少しでも違うことによって、次の自分の行動が変わってしまうという事実。そして、それが自分と関わり合う、他者・他のイノチに必ず影響を与えてしまう、そして、その他者・他のイノチの思考や行動が変わる、、、その繰り返しにより、なんと全世界のすべての事物はつながってしまうのです。

そう、自分たちがどう思う、行動するかで世界は確実に変化してしまうのです。
言い換えれば、変えられる可能性を持っているということです。

共感できる人達と出会うことで、この変化のスピードが少しでも上がると思っています。
そのためにこの場所は、ただただ、食欲を満たすためや、物質的なものにしか価値を見出せないような人よりも、

「何のために生きているのか?」

の答えをみつけようとする人たちの、共感・発見の場であるべきだと思っています。

お金というイノチ

お金という存在はとかく悪者にされがちですが、お金も大切な命であると考えます。
ですから、お金が多くの命を活かすことができる使われ方をされるならば、喜んでくれるだろうし、そんな使い方をする人たちの元に集まってくるでしょう。

台湾の慈済基金会という団体があります。今から55年ほど前に一人の尼が無一文から創設した仏教を母体とした慈善事業団体です。その尼は生涯を、他のイノチの為、広がっていく喜びの為、に捧げておられる方です。
東日本大震災の際、この団体は日本に80億以上を寄付してくださいました。
そう、この尼が証明して下さっています。
生きたお金の使い方をするところにお金が集まってくるということを。

イノチの種協会の会員はいわば地球家族です。

まずは、共に力を合わせて、共同の基盤を創っていきましょう。
そして、その基盤を活用して、自分自身が納得する生き方ができる、さらに基盤が広がる、その連鎖を広げていきましょう。